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株式会社コシイプレザービング /ハウスガードシステム・CRサービス営業スタッフ
湯浅泰介 | T. YUASA
これから家を建てる方へ、永く安心・安全で快適な住まいを実現する情報を発信。 工務店との情報交換や床下点検・しろあり予防工事100棟以上の経験を活かし、後悔しない家づくりを分かりやすくお届けします。
保証とメンテナンス
更新日 /公開日
新築戸建てを購入する際には、建物そのものの品質保証をはじめ、火災保険、地震保険、そしてシロアリ保証など、さまざまな「保証・保険」が関わってきます。
これらは似たような言葉で語られることも多いのですが、それぞれ守ってくれる対象も、加入の仕組みも、費用負担のあり方もまったく異なります。
住宅会社の説明資料やパンフレットの中で「シロアリ保証」という言葉を目にしても、「そもそも何を保証してくれるのか」「火災保険や地震保険に加入していれば、わざわざ別に必要なのだろうか」と疑問に感じる方は少なくありません。
そこでこの記事では、まず新築戸建てに関わる保証・保険にどのような種類があるのかを整理したうえで、その中でも特に混同されやすい「シロアリ保証」と「火災保険」「地震保険」の違いに焦点を当て、わかりやすく解説していきます。
住宅に関する「保証」や「保険」は、すべて同じものではありません。
何が原因で起こった損害を補償・保証するのかによって、それぞれ役割が異なります。
大きく分けると、住宅に関する保証・保険には次の3つがあります。
1つ目は、住宅そのものの品質を保証する制度です。 代表的なものに、法律で住宅会社への加入が義務付けられている**「住宅瑕疵担保責任保険」**があります。 住宅瑕疵担保責任保険とは、新築住宅の引き渡し後に、構造上重要な部分や雨漏りなどの「瑕疵(欠陥)」が見つかった場合に備える保険です。原則として、新築住宅の引き渡しから10年間、住宅会社が補修などの責任を負うための仕組みとなっています。 また、住宅会社によっては、独自に延長保証や設備保証などを用意している場合もあります。 ただし、こうした住宅の品質に関する保証は、経年劣化や適切なメンテナンスを行わなかったことによる被害まで、すべて保証されるわけではありません。
2つ目は、火災や自然災害による住宅の損害に備える保険です。 代表的なのが、火災保険と地震保険です。 火災保険は、火災だけでなく、契約内容によっては風災・水災などによる建物や家財の損害も補償します。 一方、地震保険は、地震・噴火・それらによる津波を原因とする損害に備えるための保険です。 これらは、保険会社と契約して保険料を支払うことで、契約で定められた範囲の損害を補償してもらう仕組みです。 しかし、ここで注意したいのがシロアリによる被害です。
3つ目が、シロアリ被害に備えるシロアリ保証です。 シロアリ保証は、住宅瑕疵担保責任保険や火災保険・地震保険とは異なり、シロアリによる住宅への被害を対象とした保証制度です。 一般的な火災保険や地震保険では、シロアリなどの害虫による被害は補償の対象外となっているケースが多くあります。 また、住宅瑕疵担保責任保険についても、経年劣化や維持管理・メンテナンスの不足などによって発生したシロアリ被害が、当然に保証されるわけではありません。 つまり、住宅に関する保証や保険は、 ・住宅の品質・構造上の瑕疵 → 住宅瑕疵担保責任保険など ・火災・風災・水災など → 火災保険 ・地震・噴火・津波による損害 → 地震保険 ・シロアリによる被害 → シロアリ保証 というように、補償・保証する対象や原因によって役割が異なります。
シロアリ保証とは、住宅の土台や柱などの木部がシロアリに食べられた場合に、その修繕費用や防除工事費用を、住宅会社や保証会社が一定期間・一定の限度額の範囲で負担してくれる制度です。
多くの場合、新築引き渡し時から5年間は無料で保証が付帯し、その後は有償のシロアリ防除工事(防蟻処理)を行うことで、さらに5年、10年と保証期間を延長できる仕組みになっています。
つまりシロアリ保証は「保険」ではなく「住宅会社や施工店が提供するアフターサービスの一種」という位置づけである点が、まず押さえておきたい大きなポイントです。
火災保険や地震保険のように保険会社と契約して保険料を支払うものではなく、多くの場合、建物の請負契約や引き渡しに付帯する形で自動的に(あるいは工事条件付きで)提供されます。
シロアリ保証だけが「保険会社ではなく住宅会社・保証会社が提供するもの」であり、「保証を続けるために定期メンテナンスが必要」という特殊な仕組みになっています。
もう少し詳しく理由を説明すると、火災保険は、火災・落雷・風災・水災・盗難など、突発的かつ偶発的な事故によって建物や家財に損害が生じた場合に、保険会社が契約に基づいて保険金を支払う制度です。
地震保険も同様に、地震・噴火・津波を原因とする建物の倒壊や火災、損壊に対して保険金が支払われる制度で、火災保険とセットでのみ加入できます。どちらも「予測不能な災害リスクに備える金融商品」であり、監督官庁の規制のもとで保険料や支払い基準が明確に定められています。
シロアリ被害は、突発的な事故ではなく、長期間にわたって徐々に進行する劣化・維持管理上の問題として扱われます。実際、火災保険・地震保険の約款では「シロアリなど害虫による損害」は補償対象外(免責事項)として明記されているケースがほとんどです。つまり、シロアリ被害は保険の対象にはならないため、住宅会社が独自に「保証」という形でカバーしているのです。
ケース1:台風で屋根が破損した場合
これは火災保険(風災補償)の対象です。突発的な自然災害による損傷のため、契約内容に応じて保険金が支払われます。
ケース2:地震で基礎にひび割れが生じた場合
これは地震保険の対象です。ただし地震保険は火災保険とセットでなければ加入できず、補償割合も火災保険金額の30~50%が上限という制限があります。
ケース3:入居後7年目に床下の土台がシロアリに食害されていた場合
これは火災保険・地震保険どちらの対象にもなりません。しかし、引き渡し後5年ごとに指定の防蟻処理を継続して受けていれば、シロアリ保証の対象となり、修繕費用が保証限度額の範囲で補填されます。
逆に、防蟻処理を怠って保証が失効していた場合は、数十万円から百万円以上の修繕費用を全額自己負担しなければならないケースもあります。
改めて結論を整理すると、シロアリ保証は火災保険・地震保険とは目的も仕組みもまったく異なる、住宅会社が提供する「シロアリ被害に特化した修繕保証(アフターサービス)」です。火災保険・地震保険に加入していても、シロアリ被害は補償対象外であるため、両者は「どちらか一方があれば安心」というものではなく、それぞれ役割の異なる補完的な制度として理解しておく必要があります。
新築戸建てを検討する際には、以下のポイントを事前に確認しておくと安心です。
・標準保証の期間は何年か、保証限度額はいくらか
・保証を延長するために必要な防蟻処理の頻度と費用の目安
・保証の対象となる部位(土台・柱のみか、外壁や断熱材まで含むか)
・保証が適用されない免責事項(施工不良に起因するものは対象外など)の有無
・防蟻処理に使用する薬剤の種類(人体やペットへの安全性)
これらを住宅会社の担当者にあらかじめ確認し、火災保険・地震保険とあわせて「災害」「地震」「シロアリ」という3つの異なるリスクにそれぞれ備えておくことが、安心できる住まいづくりの第一歩となります。
そのうえで、どのシロアリ保証を選べばよいか迷った場合には「ハウスガードシステム」がおすすめです。住宅に使われる木材をシロアリや腐れから守る技術を駆使し、安心して大切な住まい、家族を守ることができます。
また、長期間の保証に対応している点、保証内容や点検体制が明確で施主にとって分かりやすい点など、新築戸建てのシロアリ対策として安心して選びやすい仕組みが整っています。火災保険・地震保険で備えられない「シロアリリスク」については、こうした専門性の高い保証制度を活用し、大切な住まいを長く守っていきましょう。