お金のこと

家づくりで本当に大切なのは「建てる価格」ではなく「住み続けるコスト」

更新日:2024.04.01/公開日2026.04.01

「少しでも安く建てたい」 家づくりを考え始めると、多くの方がまず新築時の価格に目を向けます。
では、その家に30年、40年と住み続けたとき、将来どれくらいのお金がかかるかまで考えたことはあるでしょうか。
家は建てて終わりではなく、住み続ける限り維持管理の費用が必要になります。
今回は、「今いくらかかるか」だけでなく、「将来いくらかかるのか」という視点から、家づくりで大切な考え方をご紹介します。

家づくりで一番大事な考え方

家づくりは「いくらで建てるか」ではなく、「住んでいる間にいくらかかるか」で考えることが重要です。住宅は建てた後も、修理・メンテナンス・光熱費など継続的に費用がかかります。
この“建築から解体までにかかる総額”をライフサイクルコストといいます。

ライフサイクルコストはイニシャルコストとランニングコストに分けられています。
・イニシャルコスト :初期費用
・ランニングコスト :維持費用

初期費用を抑えた住宅は一見お得に見えますが、後からの費用が増え、結果的に総額が高くなるケースも少なくありません。
そのため、最初から耐久性の高い材料や仕様を選び、将来の出費を抑えることが合理的な選択となります。

出典:アイフルホーム

なぜ後からお金がかかるのか?

住宅は年月とともに必ず劣化します。
例えば、以下のようなメンテナンスや修繕が必要になります。

・外壁の塗装・補修
・屋根の塗り替え・補修
・住宅設備(キッチン、浴室、トイレ等)の交換
・建具(ドア・サッシ)の補修
・給排水管の清掃・補修

これらを適切に行わない場合、
・シロアリ被害
・木材の腐朽
・外壁のひび割れ
といった、見えない部分の劣化が起きる可能性が高まり、修繕費も大きくなります。

一般的に、住宅は築10年頃から修繕が増え始め、20年・30年と経過するにつれて大規模な改修が必要になります。
ここで重要なのは、「壊れてから直す家」と「壊れにくい家」では、将来コストが大きく異なるという点です。

例えば、ハウスガードシステムのように、構造躯体である木材をシロアリや腐朽から守ることで、建物の骨組みの劣化を抑えることができます。
これは単なる性能向上ではなく、将来の修繕費を抑えるための先行投資です。

さらに重要なのが「老後」との関係です。
多くの方は60~70歳前後で住宅ローンを完済しますが、その後もメンテナンス費用は継続して発生します。
つまり、収入が減るタイミングで支出は続く構造になります。

この点を考慮せずに住宅を選ぶと、老後資金を取り崩しながら住まいを維持するリスクがあります。

※写真出典元:住宅産業協議会

実際に比べてみました

同じ条件(世帯人数、生活費、間取り)の住宅でも、仕様によって将来コストは大きく変わります。

初期費用を抑えた住宅(データ1)では、
・5年ごとのシロアリ再施工
・断熱性能が低く光熱費が高い
・外壁メンテナンス周期が短い

といった理由から、定期的に費用が発生します。

一方で、ハウスガードシステムを採用し、断熱性や外装材(外壁・屋根)も高耐久仕様とした住宅(データ2)では、
・シロアリ対策は10年ごと(ハウスガードシステムの保証期間)
・外壁のメンテナンス周期が長い
・光熱費が抑えられる

といった違いがあります。
その分、新築時の費用は高くなりますが、小さな修繕費の積み重ねと光熱費の差が長期間続くことで、最終的な総額に大きな差が生まれます。
本モデルでは、新築時に約200万円の差があるものの、80歳時点では約550万円の差となりました。
つまり、初期費用以上に将来コストを抑える効果があるということです。

FPシュミレーション

まとめ

住宅は「安く建てること」がゴールではありません。「長くお金がかからない状態をつくること」が本質です。

そのためには、見た目や設備だけでなく、普段見えない部分の耐久性に目を向けることが重要です。
ハウスガードシステムのように、劣化の原因そのものを防ぐ対策は、将来の修繕費を抑える合理的な選択です。
そしてこれは、単なるコストの問題ではなく、老後の安心を守るための選択でもあります。
これから家づくりを考える際は、「今いくらかかるか」だけでなく、「将来いくらかからなくなるか」という視点も取り入れてみてください。


この記事を書いた人

株式会社コシイプレザービング /ハウスガードシステム営業スタッフ

泉香佑 | I. Kosuke

「長く安心して住める家」をテーマに、耐久性や性能、将来の価値まで考えた住まいづくりに携わる。後悔しない家選びのための情報を分かりやすく発信しています。