家づくりの知識

「シロアリ対策はなぜ必要? 木の腐れや耐震性への影響を解説」

更新日:2026.06.16/公開日2026.06.16

「シロアリ被害は古い家の話だから、自分の家は大丈夫。」そう思われている方も多いのではないでしょうか。
しかし、シロアリや木の腐れは、普段目に見えない場所で進行するため、気づいたときには大きな修理が必要になっていることも少なくありません。
さらに、これらの被害は見た目の問題だけではなく、建物の強さそのものを低下させ、耐震性にも影響を及ぼす可能性があります。
だからこそ、住宅は「壊れてから直す」のではなく、「最初から劣化を防ぐ」という考え方が重要です。
今回は、家を長く安心して住み続けるために知っておきたい、シロアリや木の腐れ対策について解説します。

シロアリと腐れは住宅トラブルの中でも深刻

住宅の劣化の中でも、特に注意が必要なのが「シロアリ」と「木の腐れ」です。
シロアリは木を食べ、柱や土台の内部をスカスカにしてしまいます。
一方、腐れは湿気や水分によって木が弱くなり、ボロボロになる現象です。

これらに共通しているのは、建物の強さそのものを下げてしまうことです。

そのため、暮らしの中で
・地震に弱くなる
・床が沈む
・ドアや窓が歪む

といった不具合につながる可能性があります。

「シロアリ被害写真」

「木の腐れ写真」

耐震性にも影響する(WALLSTATによる検証)

「WALLSTAT(ウォールスタット)」という耐震シミュレーションソフトがあります。
これは、地震の揺れによって建物がどのように変形・損傷・倒壊するかを、3次元で再現できるものです。

このソフトを使い、ハウスガードシステムの木材を使った住宅とそうでない住宅を
・新築時
・20~30年相当
・50~60年相当

の3つの状態で、熊本地震と同レベルの揺れを与えて検証しました。

その結果、新築時はどの住宅も十分な強さがありますが、年数が経つにつれて劣化が進み、倒壊リスクが高くなることが確認されています。
つまり、シロアリや腐れによる劣化は、そのまま耐震性の低下につながるということです。

鉄骨住宅やRC住宅は安心?

「木造でなければ安心」と思われる方もいらっしゃいますが、そうとは限りません。
鉄骨住宅でも内部には木材が使われていますし、鉄骨自体も結露によって錆びることで劣化が進む可能性があります。
実際に、大手の鉄骨系ハウスメーカーでもシロアリ・木の腐れ対策はしっかり行われています。

それだけ無視できないリスクということです。

見えない場所で進むため発見が遅れる

シロアリや腐れのもう一つの問題は、「気づきにくいこと」です。

これらは
・床下
・壁の中
といった普段見えない場所で進行します。

そのため、気づいたときにはすでに被害が広がっているケースが多くあります。

実際には
・床がふわふわする
・ドアが閉まりにくい

といった違和感から発覚することが多く、その時点で修理が必要な状態になっていることも少なくありません。

「シロアリ被害写真」

修理費が高額になりやすい

こうした被害で問題になるのが修理費です。シロアリや腐れは部分的な補修では済まないことが多く、土台や柱の交換が必要になるケースもあります。
その結果、数十万円〜数百万円の費用がかかることも珍しくありません。

つまり
・発見しにくい
・進行が早い
・修理費が高い

という特徴があるため、「後から対応する」のではなく「最初から防ぐ」ことが重要になります。

被害に遭ったら

築10年前後の住宅で、床の違和感から調査を行ったところ、床下の木材がシロアリに食われていたケースがあります。

この場合
・土台の交換
・柱の補強

といった工事が必要となり、修理費が100万円以上になることもあります。

また、構造部分は新築時のバランスで耐震設計されているため、補修によって本来の耐震性能を十分に発揮できなくなる可能性もあります。
腐れの場合も同様で、壁紙のシミから発覚し、壁を剥がしてみると内部の柱や断熱材まで腐っていたというケースもあります。

また、シロアリは気が水分を含んでいる場所を好むので、木の腐れ被害が起きている場所は、シロアリ被害も起きやくなります。

ハウスガードシステムの予防策

こうしたリスクに対して、ハウスガードシステムでは、「被害を起こしにくくする+万が一に備える」という二重の対策を行っています。

床下では
・配管まわりの隙間
・水抜き穴
・コンクリートの継ぎ目

など、シロアリの侵入経路となる部分に薬剤処理を行い、侵入を防ぎます。
さらに構造部分では、木材の内部まで薬剤を浸透させる「加圧注入処理」を施した木材を使用します。
一般的な現場で塗布処理をする薬剤は、薬剤が揮発することでシロアリを寄せ付けない高価なので時間とともに効果が弱まりますが、

ハウスガードの木材は
・無機物が主成分で変化しにくい
・揮発しない
・シロアリと腐れの両方に対応

という特徴があり、長期間効果が持続します。

「ハウスガード構造写真」

「防蟻処理の写真」

まとめ

住宅は長く住み続けるものだからこそ、見た目や設備だけでなく「見えない部分の安心」が重要です。

再度、お伝えしますが、シロアリや腐れは
・地震に弱くなる
・気づきにくい
・修理費が高い

という特徴があります。
だからこそ、最初から対策しておくことが、将来的な修繕費を抑えることにつながります。
ハウスガードシステムは、「保証があるから直せばいい」という考え方ではなく、そもそも被害に遭わないようにする仕組みです。

例えば「被害率1%」と聞くと少なく感じますが、それが自分の家だった場合、大きな負担になります。そのリスクを減らすためにも、事前にしっかり対策を行っています。
これまで約2万棟の住宅で採用されていますが、ハウスガードの木材へのシロアリや腐れの被害は確認されていません。
安心できるお住まいを提供しています。


この記事を書いた人

株式会社コシイプレザービング /ハウスガードシステム営業スタッフ

泉香佑 | I. Kosuke

「長く安心して住める家」をテーマに、耐久性や性能、将来の価値まで考えた住まいづくりに携わる。後悔しない家選びのための情報を分かりやすく発信しています。