この記事を書いた人
株式会社コシイプレザービング /IEnovation・CRサービス営業スタッフ
津田 将吾 | T. SYOGO
工務店様向けの防蟻・定期点検サービスの企画にも従事し、住まいを長く守るための情報を発信しています。
保証とメンテナンス
更新日 /公開日
「新築だから、しばらくは点検なんて必要ない」——そう考えている方いませんか。
しかし木造住宅は、建てた瞬間から時間とともに変化していく“生きた建物”です。
目に見えない床下や木部の劣化、雨漏り、防蟻処理の効果低下などは、普段の生活では気づきにくいものです。
このコラムでは、
なぜ新築住宅にも定期点検が必要なのか、点検によって何を確認できるのか、そして大切な住まいを長く守るためにできることを、住宅の維持管理という視点から分かりやすく解説します。
新築住宅を建てたばかりの方の中には、「まだ建てて数年しか経っていないのだから、点検なんて必要ないのでは」と感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし結論からお伝えすると、新築住宅こそ、竣工後の定期点検が非常に重要です。
なぜなら、住宅の劣化は建てた瞬間から静かに始まっており、その進行を早期に発見し、適切なタイミングで対処することが、住宅の寿命はもちろん、そこに暮らすご家族の安全や、将来的な修繕費用の負担軽減にも直結するからです。
定期点検は、住宅を長く安心して使い続けるための、いわば「健康診断」のような存在だといえます。
では、なぜ新築住宅であっても点検が必要なのでしょうか。理由は大きく3つあります。
木材は湿度や気温の変化によって伸縮を繰り返しながら、時間をかけて安定していきます。その過程で、目地のわずかな隙間や木部の反り・割れが発生することがあり、これが雨水の侵入経路になるケースもあります。
新築時にどれだけしっかりとした防蟻処理を施していても、多くの薬剤には一定の効力年数が定められており、その期限が近づくにつれてシロアリに対する抵抗力は徐々に低下していきます。
床下や屋根裏、外壁内部などは、日常生活の中で確認する機会がほとんどありません。専門の知識と道具を持った点検員が定期的にチェックすることで、初めて異常の兆候を発見できるのです。
実際に、当社が定期点検を担当しているご家庭の中には、点検がきっかけで小さな異常を早期に発見できた事例があります。ある物件では、床下点検の際に配管の接続部分の下に、ごくわずかな水溜まりができていることに気づきました。
発見が早かったため、木材の腐れやカビへの影響は一切なく、パッキン交換のみで対応が完了しています。
もしこの水漏れに気づかないまま長期間放置されていた場合、床下の湿度が上昇し続け、木材の腐朽やカビの発生につながっていた可能性も否定できません。
シロアリ被害に限らず、こうした「水回りのわずかな異常」も、定期点検だからこそ早い段階で発見できるポイントの一つです。
私たちコシイプレザービングでは、工場で加圧注入処理を施した木材を使用する「HGシステム(ハウスガードシステム)」を採用いただいた住宅のうち、定期点検を弊社にご依頼いただいているご家庭を対象に、点検とアフターメンテナンスをご提供しています。定期点検を継続的に受けているご家庭ほど、シロアリ被害や水漏れといった異常を、被害が大きくなる前の段階で発見・対処できている傾向が明確に見られます。
シロアリ被害の写真
新築住宅は、完成した瞬間がゴールではなく、そこから何十年と続く暮らしのスタート地点です。
定期点検は、決して「義務的な作業」ではなく、大切な住まいとご家族の暮らしを長期的に守るための投資だとご理解いただければ幸いです。
シロアリ被害だけでなく、配管のわずかな水漏れのように、住んでいるだけでは気づきにくい異常もあります。
点検のご案内が届いた際は先延ばしにせず、専門スタッフによるチェックをぜひ受けていただき、末永く安心して住み続けられる住まいを、私たちと一緒に守っていきましょう。